カウプ指数の求め方

前回はBMIについて解説しました。
今回はカウプ指数について解説します。

カウプ指数ってなに?

カウプ指数とは、3ヶ月以上2歳未満の乳幼児に主に用いられる栄養指数のことです。
計算式は、以下の通りです。

   カウプ指数=体重(g)÷(身長(cm))²×10

計算された数値が、15~18程度が正常値15以下はやせ18以上は肥満傾向20以上は肥満とされます。

よく見るとBMIとよく似てますね。「子供は体が小さいから、答えを整数にするために、単位をgやcmにして、最後に10を掛けるのかな」って思えれば最高です。
BMIとの違いを明確にして、計算式と基準値を覚えておきましょう!

カウプ指数の計算

では具体的に問題を解いてみましょう。

<例題>
 身長75cm、体重10kgである1歳男児のカウプ指数を求めなさい。
 なお、小数点以下の数値が得られた場合には、小数第1位を四捨五入すること。

カウプ指数の解き方

BMI同様にポイントは単位です。計算式に当てはめる場合、単位を合わせた上で数値を当てはめないと正解を導き出すことはできません。
問題文では、体重の単位はkgでしたが、計算式ではgになっています。
体重の数値をgに直してから当てはめましょう。
あとは慎重に計算すれば正解にたどり着けます。

 体重10kgをgで表すと「1kg=1000g」なので、10000gになります。
 したがって・・・

  10000g÷75²×10=10000÷5625×10

 このまま割り算をしても良いですが、何か割り切れる数がないか考えます。
 5で割れそうですね。さらにどんどん5で割れそうです!

   10000÷5625=2000÷1125=400÷225=80÷45=16÷9

   16÷9×10=1.777778×10=17.77778

 小数第1位を四捨五入するので、求められる答えは18となります。
 したがって、カウプ指数=18ですので、正常値と評価します。

看護師国家試験計算問題

では実際の国家試験問題を解いてみましょう。

第106回 午後21問
Kaup〈カウプ〉指数の計算式はどれか。

1. 体重(g)÷身長(cm)²×10
2. 体重(g)÷身長(cm)³×104
3. 体重(kg)÷身長(m)²
4. 実測体重(kg)-標準体重(kg)÷標準体重(kg)×100

計算問題解答

ちょっとしたフェイントの問題ですね。
国家試験では実際に計算させるのではなく計算式を問う問題も出ます。
それぞれの計算式を覚えるようにしましょう。

1. 体重(g)÷身長(cm)²×10
カウプ指数の計算式なので、これが正解です。

2. 体重(g)÷身長(cm)³×104
ローレル指数の計算式です。

3. 体重(kg)÷身長(m)²
BMI(Body Mass Index、体格指数)の計算式です。

4. 実測体重(kg)-標準体重(kg)÷標準体重(kg)×100
肥満度の計算式です。

以上から、正解は「1」です。

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