点滴の滴下数の問題同様、点滴の終了時間と時刻を求める計算もよく出題されます。
大切なのは、終了時間を問われているか、それとも時刻を問われているかを間違えないことです。
多くの人は看護師国家試験を初めて受験します。緊張から勘違いしないように問題文をゆっくり読むようにしましょう。
点滴の終了時間の計算
では具体的に問題を解いてみましょう。
<例題>
輸液ポンプを100ml/時にセットし、1000mlの輸液を行う場合、終了するのは何時間後か。
点滴の終了時間の解き方
1時間当たり100ml流入するから、2時間なら200ml、3時間なら300ml・・・」
こんな感じで解いていけば、答えは出そうですね。
暗算でもできそうな問題ですが、比例式で解いてみましょう。
1時間当たり100mlですので・・・
1時間:100ml=X時間:1000ml なので、
X=10時間となります。
点滴の終了時刻の計算
続いて終了時刻を求める問題を解いてみましょう。
<例題>
輸液ポンプを100ml/時にセットし、500mlの輸液を午前9時から開始した。終了予定時刻は何時か?
点滴の終了時刻の解き方
この問題は終了までの時間ではなくて、終了時刻を求める問題です。国家試験の時は勘違いしないように気をつけましょう。
解き方ですが・・・
1.終了時間を求める。
2.点滴開始時間に1で求めた終了時間を足して終了時刻を求める。
以上になります。
では解いてみましょう。
1,終了時刻を求める。
比例式で書くと、
1時間:100ml=X時間:500ml なので、 X=5時間
2.終了時刻を求める。
点滴の開始時刻が午前9時なので、5時間を足すと9+5=14時・・・午後2時です。
したがって、午後2時が輸液の終了予定時刻になります。
午前と午後を取り違えることのないように気をつけましょう。
国家試験計算問題
では実際の国家試験問題を解いてみましょう。
第100回 午後24問
輸液ポンプを50mL/時に設定し、500mLの輸液を午前10時から開始した。終了予定時刻はどれか。
1.午後2時
2.午後4時
3.午後6時
4.午後8時
計算問題解答
必修問題の計算問題です。
では早速比例式で解いてみましょう。
1時間:50mL=X時間:500mL
したがって、X=10時間
毎時50mLを滴下するので500mLを滴下し終わるには10時間かかります。
午前10時の10時間後は午後8時ですので、正解は「4」になります。