【看護師国家試験】112回看護師国家試験の出題基準についてpart2

前回、112回の看護師国家試験から改定になる出題基準の資料をお示しました。
193ページもあるので、読まなくても良いと書きました。

読まなくて良いと書きましたが、あるページだけ読んで欲しいところがあります。
それは本文の最初のページの「Ⅰ.はじめに」の所です。

今回の資料に限らず、このような資料では最初の「はじめに」の所に資料のエッセンスが書かれています。
大抵短いものですので、読んでみると参考になると思います。

では今回の出題基準についての資料の「はじめに」を見てみましょう。

まず1行目から2行目にかけて看護師国家試験の内容について以下のように書かれています。
「看護師国家試験の内容は、看護師が保健医療の現場に第一歩を踏み出す際に、少なくとも具有すべき基本的な知識及び技能」
つまり難しい事を問うのではなく、看護師として最低限知っていて欲しいことを問題に出すということです。
これは新しい出題基準になっても変わらないということです。

3行目以降は、これまでの出題基準改定の歴史について書かれています。
改定は、社会の変化や看護を取り巻く状況を踏まえていること、カリキュラム改正を反映するものの新旧カリキュラムに対応することとしています。

その後の方では、前回改定されている「看護の統合と実践」について触れています。
内容は難易度が上がりやすいので、基本的な事項を問う内容が明確になるように出題基準の項目を整理すると書かれています。

そして最後の方で改めて、旧カリキュラムで学んだ学生に不利益が無いように配慮することが書かれています。

以上から分かることは、出題基準が変わるからといって、これまでの問題傾向がガラッと変わるわけではなく、現在の問題傾向を踏襲しつつ新しい問題が付加されるということです。そしてこれまで難問が出やすい傾向にあった「看護の統合と実践」については、少なくともこれまで以上に難易度が上がることは無いということです。

「はじめに」を読んで少しは安心しましたか?
112回の看護師国家試験の勉強も、ベースの勉強方法はこれまでとあまり変える必要は無いと思います。

次回も出題基準について考えていきます。

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