【看護師国家試験】出題基準改定と合格率には関係性があるのか?

これまで繰り返し出題基準の改定について取り上げてきました。
今年出題基準が改定され、新しい出題基準によって112回看護師国家試験は行われます。
出題基準の改定と合格率との間には関係性はあるでしょうか。

過去2回の出題基準の改定は、103回と107回に行われています。
前年の102回から111回までの看護師国家試験の合格率とボーダーラインを見てみましょう。

実施回  合格率ボーダーライン
102 88.8% 160点
103 89.6% 167点
104 90.0% 159点
105 89.4% 151点
106 88.5% 142点
107 91.0% 154点
108 89.0% 155点
109 89.2% 155点
110 90.4% 159点
111 91.3% 167点

103回、107回共に前年よりも合格率が上がっています。
出題基準の改定により、新しい分野の問題が出ると思われます。
ボーダーラインも前年よりも上がっていますので、新しい分野の問題がどの程度の正答率になるか不明のため問題が易化しやすいという理由かもしれません。

では112回はどうでしょうか。
過去2回のデータから判断すると合格率は上がりそうですね。
ただ近年の合格率を見ると108回から上昇を続けています。
さらに上がるかは微妙な感じです。
ただ少なくとも合格率が大きく下がるという事も考えにくいように思います。
前年並みの91%前後になるものと予想されます。

ちなみに近年の医療従事者の国家試験は社会的なニーズによって合格率が変動するようにも見えます。
コロナは依然として終息していませんので、看護師のニーズは引き続き高いです。
それを考慮しても合格率が下がるとは思えません。
国家試験を過度に恐れずに、毎日コツコツ勉強しましょう。

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