指導者さんへの上手な報告の仕方③

みなさんは「SBAR」という言葉を聞いたことがありますか?
SBARとは緊急時の報告において効果的なコミュニケーションを取るための手法です。
以下に示す4つの項目のイニシャルをつなげて、「SBAR」、「エスバー」と発音します。

もともとはアメリカ海軍の潜水艦乗組員が使用していた方法と言われています。
それをアメリカの医師が医療に取り込んだのがはじまりです。
潜水艦という狭いスペースで、なおかつ海中という厳しい環境での緊急事態ですから、素早く正確な情報が伝わらなくては命取りです。

同様の状況が、医療の現場の日常にもあります。

SBARの構成は以下の通りです。

S:状況(Situation):患者がどんな状況か、今何が起きているか
B:背景(Background):これまでの経過は簡単にまとめるとどうなっているか
A:アセスメント(Assessment):状況からどのようなことが考えられるから
R:提案(Recommendation):相手に何を依頼したいか

緊急時の報告の際にこのSBARの構成に上から当てはめていくと、『正確に、漏れなく、事実をわかりやすく』相手に伝えることができます。
ちなみにSBARは『客観的事実→アセスメント』という流れになっていますので、緊急時でなくとも、実習で看護学生が指導者さんに報告をする場でも利用できるます。

ここまで報告の仕方について説明をしてきましたが、SBARに沿って情報を整理するのも良いです。
頭の整理にも役立つ考え方ですので、参考にしてみて下さい。

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