来週から看護師国家試験の計算問題について解説をしていきます。
計算の得意な人は問題ないと思いますが、念のため国家試験の計算問題を解く際によく使われる「比例」について簡単に解説をします。
この比例の計算方法をマスターすれば計算問題も怖くありません。
これを読んで比例の計算方法を覚えて下さい。
比例ってなに?
比例とは、ある2つの量の割合が、他の2つの量の割合と等しいという事を表しています。
割合の事を「比」と言います。
例えば長さが20cmで重さが400gの羊羹があるとします。
この羊羹が5cmあったとします。
重さは何グラムでしょうか?
長さが4分の1なので、重さも4分の1になるから100gですね。
これを比例で表すと・・・
20cm:400g=5cm:100g
このように書きます。
「=」を挟んだ内側(この例の場合400gと5cm)の事を「内項」、外側(この例の場合は20cmと100g)の事を「外項」と言います。
この内項と外項には面白い性質があります。それを使って計算をしてみましょう。
比例の計算方法
内項と外項には面白い性質があると言いました。
実は比例の計算は、その性質を使って計算しています。
一般的に比例式には次のような性質があります。
A:B=C:D のとき AD=BC
この意味が分かりますか?
ADは内項を掛けたもの、BCは外項を掛けたものですね。
つまり内項を掛けたものと外項を掛けたものは等しくなるのです。
掛け算の事を「積」と言います。
「内項の積=外項の積」と覚えましょう。
まとめ
一般的に比例式には次のような性質があります。
A:B=C:D のとき AD=BC
「内項の積=外項の積」は国家試験の計算問題を解く際によく使われます。
ぜひ覚えて下さい!
では次回からは実際の国家試験の計算問題を解いていきます。