【看護師国家試験】過去問を解くだけの勉強法で良いの?

看護師国家試験の勉強というとひたすら過去問を解いていく人が多いと思います。
特に勉強量が足りない人ほどその傾向があると思います。

私もこれまで頻出問題を中心に解くように勧めてきました。
では本当に過去問を解くだけの勉強法で良いのでしょうか?
私は勉強量の足りない人は、過去問をひたすら解く方が良いと思います。
ただむやみやたらと過去問を解くのではなく、より効果的な過去問勉強法をするべきだと思います。

まずなぜ過去問を解くことを勧めるかというと、過去問の類似問題がこれまでもたくさん出題されているからです。
そして厚生労働省も過去問を積極的に活用することを明らかにしています。

以下の文章は、「医道審議会保健師助産師看護師分科会の『保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会報告書』」に記載されている文言です。

5)既出問題について
既出問題の活用は、難易度の安定化の観点からも有用であり、引き続き活用
する。
看護師国家試験における必修問題は、看護師にとって特に重要な基本的事項
を問うものであることから、限られた範囲の中で繰り返し問うことが妥当であ
ると考えられる。そのため、重要な基本的事項を繰り返し出題するなど、必修
問題においてはより積極的に既出問題を活用していく。
また、保健師助産師看護師国家試験の一般問題及び状況設定問題において既
出問題を活用する際には、活用する既出問題の正解率等をよく吟味した上で選
択し、表現や選択肢を変更する際には、難易度への影響に留意し検討すること
が必要である

既出問題というのは過去問のことです。
『必修問題においてはより積極的に既出問題を活用していく』と過去問を積極的に活用することが書かれています。

また以下のようにも書かれています。
『一般問題及び状況設定問題において既出問題を活用する際には、活用する既出問題の正解率等をよく吟味した上で選択し、表現や選択肢を変更する際には、難易度への影響に留意し検討することが必要である』

これはどういう意味か分かりますか?
簡単に言うと看護師国家試験は合格率9割の試験なので、難問奇問を出すのではなくて受験生が答えられる問題を中心に活用しましょうということです。

以上から効果的な過去問勉強法は明らかですよね。
頻出問題を中心に、正解率の高い問題をまずは理解することが大切です。
頻出問題は最低限看護師として覚えておいて欲しい事柄です。
これはしっかりと勉強しましょう。
そして正解率の高い問題は、間違えると他の受験生との差ができるということです。
難しい問題は差ができません。
他の受験生が正解する問題は確実に押さえておくようにしましょう。

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