前回に引き続き年間スケジュールの立て方のお話です。
まずどうして1年前から看護師国家試験の勉強を始めるかというと、それは看護実習があるからです。
看護実習にどうしても時間を割かれてしまいます。
そのため忙しい看護実習の合間に少しずつ国家試験の勉強をすることを考えると、余裕をもって1年前から始めるのが良いと思います。
したがって、まずは看護実習優先で頑張りましょう。
看護実習を無事に終了できないと卒業できません。
当面の間は、国家試験の勉強よりも看護実習優先で考えましょう。
その前提で年間スケジュールを立ててみましょう。
看護師国家試験の勉強の流れですが、大枠は以下のような形だと思います。
基礎固め → 必修対策 → 一般・状況説明問題対策 → 総仕上げ
それぞれのパートでどれくらいの時間を要するかは人によって異なります。
自分に合った時間を考える時に必要なことが、前回お話した「孫氏の兵法」です。
自分の実力を認識して、それに合わせてスケジュールを設定する必要があります。
時間のある春休みの間に、自分の実力がどの程度あるか腕試しをしてもらえればと思います。
腕試しの方法は、模試や過去の国家試験問題です。
本番と同じ時間で問題を解いてみましょう。
現時点での実力が分かると思います。
現時点で既に合格レベルの人は、秋くらいから始めても問題無いでしょう。
現時点で、基本的なことが全く分からない人は、基礎固めの時間がかなりかかると思います。
基礎固めにどれくらいの時間が必要か考えてみましょう。
こんな感じで、自分の現在の実力を踏まえて年間スケジュールを立ててみて下さい。
スケジュールは大抵予定よりも遅れるものです。
そのため少し余裕をもって作る方が上手くいきます。
一般の学生の人であれば、以下のようなスケジュールで進めることが出来れば、かなり余裕をもって試験に臨むことが出来ると思います。
基礎固め → 3月から6月
必修対策 → 7月から9月
一般・状況説明問題対策 →10月から12月
総仕上げ → 来年1月から試験日
何度も言いますが、基礎学力が無いと応用が利きません。
急がば回れで実力が足りていない人は、基礎固めに時間をかけましょう。
必修科目はプール制で同じような問題が出ますが、最近は出題内容を少し変えて出題しています。
丸暗記では答えられなくなっています。
応用が利くように基礎をしっかり復習するようにして下さい。
基礎さえしっかりできていれば、最後の追い込みの時に実力が急激にアップします。
焦らずに基礎固めをしましょう。