【看護師国家試験】112回 出題基準で追加されたところはどこですか?part10

引き続き出題基準の追加箇所を見ていきたいと思います。
今回は、「母性看護学編」です。

母性看護学の出題基準では、以下の項目が追加になっていました。

1.女性や母子へのケアに関する概念:プレコンセプションケア

2.マタニティブルーズ、産後うつ病

3.新生児蘇生

プレコンセプションケアとは、将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康を考えるというものです。具体的に妊娠を考える前からより良い生活や健康を考えることにつながります。

核家族が一般的となり、出産前後の不安やストレスを女性が一身に抱えがちです。マタニティブルーズや産後うつ病にならないような支援が必要です。

新生児蘇生法のアルゴリズムが2015年版から2020年版に変更になりました。
基本的な蘇生の流れを把握するとともに、変更点についても調べておきましょう。

ちなみに主な変更点は以下の通りです。

・新生児蘇生法の本質である救命の流れの強調(救命の流れを出生から評価と介入を直線的に配置した)
・出生前のステップとしてブリーフィングの表記の追加
・人工呼吸に引き続く胸骨圧迫時の『+酸素』の表記の追加(胸骨圧迫を開始すると共に酸素投与が必要になることを明記)
・アドレナリン投与の優先順位から独立した表記へ変更
・努力呼吸またはチアノーゼの『共にあり』から『どちらかあり』で安定化の流れに進むように変更
・安定化の流れでは最初の介入は直ちに行うのではなく、『SpO2モニタを装着し必要時CPAPまたは酸素投与』に変更
・チアノーゼを『チアノーゼ(酸素化不良)』の表記へ変更
・CPAPまたはフリーフロー酸素投与を開始した後、新たな評価基準として『改善傾向あり』を追加
・介入後の評価で努力呼吸とチアノーゼ(酸素化不良)に『改善傾向なし』の場合は原因検索を行いながら対応を検討に変更
・蘇生後のケアは『注意深く呼吸観察を継続』のみへ変更
・注釈 (a)、(b)、の簡略化

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