今回は効率的な記憶法について解説します。
よく「なかなか覚えられない」という人がいますが、短期記憶が苦手な人と長期記憶が苦手な人がいます。
短期記憶が苦手な人は、グルーピングをして覚えるようにしましょう。
これを「チャンク」と言います。
誰でも無意味なものを覚えるのは大変ですが、意味のあることは覚えやすいものです。
例えば、1,1,8,5というように4つの数字を覚えるよりも1185と4桁の番号を覚える方が簡単なのではないかと思います。
このようなグルーピングがチャンクです。
そしてこの数字に意味を持たせるとより記憶しやすくなります。
1185年と言ったら、鎌倉幕府成立ですね。
「イイハコ作ろう鎌倉幕府」と覚えれば楽に覚えられるのではないでしょうか。
次に一生懸命覚えた短期記憶をいかに長期記憶にするかです。
長期記憶に関する実験で有名なのものは、エビングハウスの忘却曲線です。
実験の具体的な内容は割愛しますが、結論は「忘却は最初は急激に進むものの、ある一定程度忘却が進むと、次第にその忘却率は穏やかになる」というものです。
そしてまた再び勉強するまでの時間間隔を置けば置くほど、再び覚えるまでの時間がかかるということも分かりました。
さらに一度覚えたことを再び勉強する時には、最初の時よりも覚えるための時間は短くなるということも分かりました。
つまり何度も勉強をすると忘れにくくなるというだけでなく、一度勉強したことは脳から完全に忘れ去られているわけではなく情報を取り出しにくくなっているだけということが分かりました。
繰り返し繰り返し勉強することで確実に覚えられます。
そして何度も勉強すると忘れていたことも短時間でよみがえるようになります。
次回は、記憶しやすい時間や記憶法をご紹介します。