「看護、介護、保育などの現場で働く人の収入を増やす・・・」と岸田首相が看護師などの収入アップを自身の経済政策の柱に位置付けましたね。
仕事の大変さに比較すると給料が低いと指摘されているとして、診療報酬や介護報酬などの「公的価格」を見直すことで、看護師など関連職種の給料を引き上げることを考えているようです。
看護師の現状を理解して頂き、このようなことを考えて頂いていることを素直に感謝したいと思います。
ただ実際にどれだけ上がるのでしょうか。
具体的な金額は示されていません。ちょっとシミュレーションをしてみましょう。
厚生労働省発表の「賃金構造基本統計調査」によると、2020年の看護師(平均年齢41.2歳)の月収は平均で338,400円でボーナスは年間857,500円となり、平均年収は4,918,300円となります。
仮に年収を500万円、全国の看護師の数を120万人とし、年収が10%アップすると想定してみましょう。
必要なお金は、
50万円×120万人=6,000億円です。
これが毎年必要な財源になります。
更に他にも介護士や保育士の財源も必要になります。
岸田首相は消費税は上げないと言っていますので、その財源はどこから持ってこようと考えているのか興味があるところです。
健康保険料から持ってくると保険料の値上げか、他の診療報酬を削減するしかありません。
それはそれで問題のように思います。
給料を上げてくれたら嬉しいけど(^^)・・・実現までには様々なハードルがありそうですね(^-^;