【看護師国家試験】112回 出題基準で追加されたところはどこですか?part13

引き続き出題基準の追加箇所を見ていきたいと思います。
今回は、「看護の統合と実践」です。

看護の統合と実践の出題基準では、以下の項目が追加になっています。

1.グローバル化に伴う世界の健康目標と課題:プライマリ・ヘルス・ケア

2.臨床実践場面における統合的な判断や対応

A.対象や家族に切れ目のない支援を提供するための継続した看護
B.複合的な状況にある対象や、複合的に提供されている看護の状況を判断し、危険を回避する取組み
C.看護の提供者が、看護場面において自身の安全を確保するための総合的な判断や対応
D.発災からの経過に応じて被災者に提供される診療や支援を促進するための看護
E.A~Dを促進するための多職種連携

※A~Eのテーマをもとに、専門分野の各科目で学んだ内容を統合し、臨床実践場面における状況設定問題として出題する。

「臨床実践場面における統合的な判断や対応」の項目が大幅に追加されています。
状況説明問題で問われる可能性が高いです。

ただし今回の出題基準の改定概要の「はじめに」には以下のように書かれています。

「看護師国家試験の「看護の統合と実践」について、実際の試験問題の作成過程において難易度が上がりやすい等の課題があるため、「教育内容としての『看護の統合と実践』の導入の趣旨をふまえ、看護基礎教育を修了した時点で備えているべき基本的な事項として問う内容が明確となるよう項目を整理することが望ましい」ことが示された。」

つまり看護師国家試験制度改善検討部会報告書に記されていることを念頭に項目を大幅に追加しているけれども、難易度を上げる目的ではないという事です。
看護師として最低限知っていて欲しい知識を問う問題であるという事が前提です。
追加項目が大幅に増えていますが、基本的な部分をしっかりと理解しておけば大丈夫です。

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