第111回看護師国家試験の難易度を予測する。

こんにちは。
今日は来年行われる第111回看護師国家試験の難易度について考えてみたいと思います。
もしかすると難易度が上がるかもしれません(T_T)
そう考える理由は、再来年に出題基準の改定が行われる予定になっているからです。

出題基準というのは、簡単に言うと国家試験の出題範囲です。
国家試験で問われる内容は、看護師として医療の現場で働くに際して最低限知っていて欲しい知識及び技術です。
その知識と技術を適切に判定するために出題基準を設定して、それに応じた試験問題が出題されます。

医療の現場は常に変化していますので、時代にあった内容や水準に定期的に改定しています。
改定の頻度は5年程度で、次回は2023年です。
つまり112回の看護師国家試験から新しい出題基準によって出題される予定です。

出題基準が変わると聞くと不安になりますね。
112回の国家試験を受ける方は、不安な気持ちになると思います。
そう考えると改定前最後の111回を受験する人は「ラッキー」と思うかもしれません。
しかしそう考えて良いのでしょうか。

過去の合格率の推移を見ていると、不思議なことに出題基準が改定される前年の試験が悪くなっています。
看護師国家試験の合格率は例年90%程度を推移しています。
前回の出題基準の改定は107回試験でしたが、その前年の106回試験の合格率は88.5%でした。
更にその前の改定は103回試験でしたが、その前年の102回試験の合格率は88.8%でした。

過去10年間の合格率で最も低いのが106回試験の88.5%で、88%代の合格率になったのは106回と102回の2回だけです。
出題基準の改定前は、マイナーな問題や改定後の出題基準からの出題も見受けられますので、これが原因かもしれません。

大分脅かしてしまいましたが、でも焦る必要はありません。
難しい問題は正答率が低いです。
正答率の高い問題、つまりみんなが間違えない問題を間違えなければ必ず合格者の中に入れます。
マニアックな問題を解くのではなく、過去問などによく登場するオーソドックスな問題をしっかりと理解していきましょう。

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