【看護師国家試験】残念ながら不合格になった方へPart3

前回、来年の再チャレンジを目指す人に必要な心構えには2つあると申し上げました。

1.モチベーションの維持

2.慢心と余裕の排除

以上の2つです。

その意味を理解している人もいると思いますが、簡単に解説します。

まずモチベーションの維持です。
学校を卒業しましたので、4月からは所属の無い完全フリーの立場になります。
学生であれば学校や先生からのフォローがあったと思います。
同じ立場の同級生もいました。
しかし4月からはそういう勉強をしようと後押ししてくれる環境は無くなります。

実はこれが一番の問題です。
誰からも何も言われないという環境では、自分ですべてやらなければなりませんが、学生時代と同じモチベーションで勉強に励むというのはなかなか大変なことです。
サボっても誰も何も言いません。
そういう環境下では勉強にも身が入らなくなり、結果として再チャレンジも上手くいかなくなるという事だと思います。

大学入試の浪人と同じです。
自宅浪人の人が少なくて予備校に通う人が多いのは、勉強を教えてもらう環境を作りたいという理由以上にモチベーションの維持が自宅浪人では難しいからという事だと思います。

逆に言えば、この1年間モチベーションを高く維持できれば合格にグッと近づくということです。

次に慢心と余裕の排除です。
慢心はボーダーラインに数点足りなくて涙を呑んだ人に多いです。
余裕は再チャレンジをする全ての人に言えることです。

大学入試では、いつも春先から夏にかけての模擬試験の成績は現役生よりも浪人生の方が良いです。
理由は簡単で浪人生の方が現役生よりも1年余分に勉強しているので春先は浪人生の方が成績が良いのです。
しかし秋になると現役生の成績がどんどん良くなってきます。
1年間の長く勉強しているアドバンテージに慢心している浪人生がいるということです。

大学入試と看護師国家試験は違います。
大学入試は定員があって落とす試験なのに対して、看護師国家試験は一定の水準の知識があれば合格できるものです。
既卒者は新卒者よりも1年間長く勉強しているアドバンテージがあるので、現在持っている知識に更に1年かけて勉強すれば合格間違いなしです。
ボーダーラインぎりぎりで合格する必要は無いですので、1年かけて合格するのはもちろんのこと高得点での合格を目指すようにしましょう。

次に余裕についてです。
モチベーションの維持でも書きましたが4月からはフリーになります。
時間が有り余ってます。
学生の時は看護実習で時間が全く取れなかったと思います。
今はもう看護実習もありません。
時間はたっぷりあります。
そうなると「まだ本格的な勉強を始めなくても大丈夫」と心の中の悪魔がささやきます。
これがとても危険なことです。

忘却曲線は分かりますよね。
せっかく勉強して覚えたことも、勉強しないとどんどん忘れていきます。
せっかく勉強してきたアドバンテージを自ら捨ててしまうことになります。
逆に今から勉強を始めれば忘れることもありませんので、合格の可能性が上がるということになります。

このようなことは誰でも分かっていることではないかと思います。
でも神ならぬ人なので、上手くできない人がいるという事だと思います。
その結果が既卒者の合格率に出ているのではないでしょうか。

ではどうしたら良いのでしょうか?

ズバリ「ペースメーカーを作る」ということです。
ペースメーカーを作ってそれを活用できれば、現在の学力は関係ありません。
必ず合格できます。
次回は、このペースメーカーについてお話します。

タイトルとURLをコピーしました