看護師国家試験の『ボーダーライン』と『合格率』の関係

前回に引き続き看護師国家試験の話題です。
看護師国家試験の直近10年間のデータから、ボーダーラインと合格率の関係を見てみましょう。

初めに『ボーダーライン』(一般問題+状況説明問題)の推移を見てみましょう。

【出典】厚生労働省
【出典】厚生労働省

満点が250点ではない年は、採点除外問題があった年です。
過去10年のデータを見ると、ボーダーラインの平均は約156点です。
しかし106回の142点と103回の167点が例年のボーダーラインよりも突出しているので、これを控除して平均点を出すとやはり平均は約156点です。
156点前後がボーダーラインのひとつの目安と考えておいても良いと思います。

安心を求めるのなら160点以上を目標にしてみましょう。

次に合格率の推移を見てみましょう。

【出典】厚生労働省
【出典】厚生労働省

年によってボーダーラインが変動するのに対して、合格率は90%で安定していることが分かります。
この10年間を見ると新設の看護大学や専門学校が増えているため受験者数は純増傾向にあります。
しかし、その影響を全く受けることなく合格率は90%で安定しています。

つまり極論すると、看護師国家試験は受験者のうちの下位10%を落とす試験とも言えます。
例年下位10%を落とすラインがボーダーラインになっているとも言えます。

下位10%に入らなければよいと思うと少しは気が楽になりませんか。
そして勉強に自信のない人もちょっと頑張って下位10%を脱出すれば合格できると思うと頑張る気力が出てきませんか。

看護師国家試験をトップクラスで合格しても最下位で合格しても看護師の資格は全く同じです。
ボーダーラインすれすれに滑り込んでも合格は合格です。
1点の違いで天国と地獄です。
最後まであきらめないで試験勉強を頑張りましょう!

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